地域医療研修会

 令和5年2月24日(金)午後7時30分より、オンラインにて地域医療研修会を行った。
地域保健委員会理事増井先生の司会のもと開会の辞に引き続き、島田会長が挨拶をした。「地域で支える、誤嚥性肺炎」という演題で、University of Greenwich/Queen Elizabeth Hospital老年科臨床研究フェロー 吉松 由貴先生より、ロンドンのグリニッジからオンラインで講演していただいた。
高齢者の7割は誤嚥性肺炎とされている。誤嚥性肺炎には、さまざまなリスク因子があり、診断には先入観を捨てて多面的におこなうのが大事である。原因によって治療方法が異なってくるが、どのようなことを意識して診療をおこなっていくのか、3つのケースで解説した。嚥下状態と食形態は一対一の対応ではなく、本人・介護者の意向や人生観などにもかかわってくるので、それに基づいた最適な治療を模索し、どうしたら食べられるかを考えることこそ医療者の使命である。
 これから多職種の連携が大切になっていくなか、歯科医師が知っておくべき情報が得られる貴重な講演会になった。