がん患者のための歯科医療連携推進事業研修会

 2024年2月28日(水)午後7時30分、小倉歯科医師会館 中会議室にて北九州市立医療センター 歯科部長  國領 真也 先生より『周術期口腔機能管理の実際 ~がん患者に対する歯科治療の対応~』という演題でご講演いただいた。

 周術期口腔機能管理とは、がん口腔支持療法、がん患者の口腔衛生状態の向上を行い、がんによる有害事象の防止を行うことを指す。周術期口腔機能管理の対象疾患は、がん手術、がん化学療法、がん放射線治療、緩和医療などが対象となっている。

 國領先生は日常診療として、周術期の患者の口腔内の感染源の除去、口腔ケア、早期の摂食支援(即時義歯作成etc)などを行い、患者の誤嚥性肺炎の防止、口内炎、放射線性骨髄炎、薬剤関連顎骨壊死の予防を行っている。

 また、薬剤関連顎骨壊死のポジションペーパーの解説をしていただいた。

 周術期口腔機能管理における医科歯科連携の現状と問題点について明日への診療に役立つ知見を得ることができた。