医療管理講演会
令和6年1月24日(水)午後7時30分から小倉歯科医師会館大会議室にて、令和5年度医療管理講演会が行われた。
「小倉歯科医師会が担う災害発生時の役割」~これまでの災害対応に学ぶ、平時からの備え~というタイトルで、医療法人おおた歯科クリニック理事長の太田秀人先生にご講演いただいた。太田先生は、筑紫歯科医師会常務理事、長崎大学歯学部非常勤講師、日本災害時公衆衛生歯科研究会会員をされており、ご自身が今までに経験された3つの災害時の歯科支援の時の様子や課題などについて分かりやすくお話しいただいた。
災害時にはライフライン不備、食料・水不足、睡眠・トイレ不足等により口腔ケアが困難になり口腔内細菌数が増殖する。さらに運動不足や免疫低下、低栄養も重なって誤嚥性肺炎が発症してしまう。
歯科医師としての役割とは、誤嚥性肺炎を予防することによって災害関連死を防ぎ、地域医療の再生に貢献するということであった。
実際に口腔保健アセスメント表に記入する練習をしてみて、いざ災害が発生したときに、迅速に現状を把握して的確に情報伝達し、災害発生後の関連死を防ぐためには、日ごろから地域での医療介護ネットワークに参加して多職種の方々とも交流を深め、災害時医療の研修会や実習を受けることが必要だと思った。
つい先日は能登半島で地震が起き甚大な被害を被っており、災害はいつどこで起こるかわからず、他人ごとではなく色々と考えさせられた。