スタッフ研修会「歯周治療に近道はない」
2月25日(金)午後7時30分から小倉歯科医師会学術委員長の瀬戸泰介先生によるスタッフ研修会が開催されました。
「歯周治療に近道はない」という演題で、今回初めてオンライン配信での研修会でした。
重度の歯周病に罹患している患者さんの口腔状態が改善したご自分の症例を提示しながら、歯周病の原因から治療、メンテナンスまでの流れにそって分かりやすく説明していただきました。
口腔内写真、デンタルX線写真、歯周検査(PPD,BOP,CAL等)、スタディモデルを使っての診査、診断、治療計画の立案をして患者さんへの説明を行い、治療を進めていくというもので、歯周病原因菌のKing of kingであるP.g菌は歯周組織の免疫を抑制し、上皮細胞が潰瘍を修復するのを阻害し、バイオフィルムに守られている等の理由から、治療には時間がかかり、なおかつ患者さん自身の意識改善と継続したプラークコントロール、メンテナンスによってやっと治癒していくということでした。
我々ができることは患者さんの口腔内の環境づくりでしかなく、一番重要なのは患者さん自身のプラークコントロールであり、口腔内の意識の低い患者さんにその重要性を理解してもらい、日々のブラッシングをしっかり行いながら、継続してメンテナンスに来てもらうことが一番重要だという内容でした。
オンライン配信ではありましたが、各委員会の先生方のご尽力により、スムーズに研修会が進行し、講演内容もとても分かりやすく視聴者にも伝わったのではないかと思います。日々の臨床を見直し、歯周病治療に真摯に向き合っていこうと再認識しました。