第一回地域医療研修会が行われました

9月1日(木)午後7時半から小倉歯科医師会館で、地域医療研修会をハイブリット形式で開催した。 九州歯科大学歯学部口腔保健学科多職種連携推進ユニット教授・九州歯科大学付属病院 藤井 航先生をお招きし、「歯科医院における正しい情報提供のあり方」という演題で講演していただいた。

2025年を目処に地域包括ケアシステムが始まるが、そのシステムにおける歯科医療機関の役割について解説し、高齢化が進展していくなか歯科保健医療を取り巻く状況の変化と課題への対応、歯科医療の役割の変化について話した。

続いて、紹介状(診療情報提供料)・照会状(診療情報連携共有料)を書く際に押さえておくべきポイントを説明した。患者の全身疾患の情報は、患者本人、家族、主治医からの情報収集する必要がある。大事なことは、内科の代表的疾患の疾患概念と標準治療の概念を把握する、一般医師に歯科治療がどのようなものかわかりやすく説明する、照会の目的は疾患や投与薬剤などが歯科診療に与える影響を把握することで歯科診療の可否、方針は歯科医師自身が決定することなどです。しっかり目的を明確に伝えるのが肝要である。最後に、口腔リハビリテーションセンターへのVE(嚥下内視鏡検査)依頼、連携のながれを紹介した。高齢化社会がすすみ、歯科医療に求められことが増える中、必要な情報を得ることができる研修会となった。