医療管理講習会が行われました

 10月28日(金)午後7時30分より小倉歯科医師会館 大会議室で医療管理講演会を行った。島田会長の挨拶の後、九州歯科大学 顎顔面外科学分野 講師 土生 学先生より、「歯科チェアーサイドで起こりうる偶発症の対応と救急蘇生術 ―その基本的理論と手技― という演題で公演していただいた。
 まず歯科医院にてチェアーサイドで起こりうる緊急偶発事故に対して、どのような薬剤を準備したらよいのか、またよく起こる上位5つの症状に対してどのように対処すればいいのかを説明した。
 意識のない人の95%は循環異常であり、救急蘇生を行う必要があります。心臓停止後たった3分で50%が死亡するといわれ、救急隊到着までの間の一次救命処置がその後の予後に大きくかかわる。救急蘇生の理論や流れを、ビデオも使い丁寧に解説していただいた後、実習を行った。実習では土生先生と3人のアシスタントと受講者で4体の人形とバック・バルブ・マスク、AEDを使い行った。声を出しながら一連の流れを何度かやってみて感じを掴んでいった。実際に胸骨圧迫を30回3セットほど行うだけでも結構きつく、一人でしっかりやりつづけるのは難しいを感じた。病院スタッフとは、いざという時にどのようにやっていくのか考えておく必要がある。状況や経過を記録にとることや、救急隊にしっかり引き継ぐことも大切である。救急処置が必要になることはほとんどないが、万が一のとき、確実な一次救命処置を行えるようにしておくことは医療者として必要である。先生の説明、アシスタントとの実演にも熱が入り、実際に救命処置の一連の流れも経験でき大変実りのある講演会になった。
実習の様子はこちらです(ビデオが有ります)