第3回在宅歯科医療推進連絡室整備事業研修会

10月14日(水)午後7時30分よりハイブリット形式で在宅歯科医療推進に係わる拠点推進整備事業研修会を行いました。島田会長の挨拶の後、伊東歯科口腔病院 訪問診療部 歯科部長 広瀬知二先生より、「歯科訪問診療、次のステップへのヒント」という演題で講演していただいた。
 実際、訪問歯科診療をするにあたって明日からでも役に立つ情報を診療機材・ミールラウンド(摂食嚥下ラウンド)・保険請求の項目にわけて解説していただいた。診療機材では、持っていたほうがいいもの、応用的な使い方、口腔内の剥離上皮を短時間でとれる新製品、訪問診療ユニットの購入時に気をつけることなどいろいろ教えていただいた。
 食事における主な訴えは、食べこぼす・むせる・口の中に溜め込んでしまう・噛まずに丸飲みする(早食い)が多いが、ミールラウンドにて見るべきポイントとその訴えを改善するための工夫や考え方を説明された。
 保険請求には、医療保険を介護保険の2つがあるが、どちらで請求するのかの基本的考え方、医療保険のルール、介護保険のルールに付いて解説された。訪問先の施設の種類、同一建物、単一建物、月の途中で人数が増えたり減ったりした時等、迷うところや誤解しやすいところを詳しく説明し、その他おさえておくべき事柄についても話された。
 摂食機能療法の適応症、検査、実際のどのように治療していくのが効果的なのかを写真や動画を使って解説された。
 最後に声を失った人のために東京医科歯科大学の戸原先生が開発したマウスピースの裏側にスピーカーを取り付けたVoice Retrieverの紹介をした。
 普段は3時間くらいかけて行う研修会を1時間半でしていただき、盛りだくさんの実践的な内容で大変ためになった。